MEDICAL
一般歯科
GENERAL
根本的な原因から見直すむし歯治療
そもそもどうしてむし歯になるかご存知ですか。むし歯の原因は「ミュータンス菌」という細菌です。これが歯に付着して歯垢(プラーク)をつくり、食べ物の中に含まれる「糖質(特に砂糖)」を代謝し、歯垢の内部で酸をつくります。この酸が歯の成分であるカルシウムやリンを溶かし、むし歯が発生するのです。
治療をしても、むし歯が再発しやすい理由
間食が多い人、キャンディーやドリンクなど甘いものを頻繁に摂る習慣のある人は歯の表面が酸にさらされる時間が長いため、むし歯になりやすい環境にあります。またむし歯ができる人に共通しているのは、お口全体のお掃除不足です。お掃除やケアの方法がそのままでは、むし歯になった部分を治しても、別のところがむし歯になる可能性が高いのです。
そこで当院では治療と共に、患者様の食生活やライフスタイル、歯磨きやケアなどを詳しくお聞きしてむし歯の原因を探り、その改善策や効果的な歯磨きやケアをアドバイスします。そして治療後も、定期的なメンテナンスでお口のお掃除が行き届いているかをチェックし、むし歯を予防していきます。痛い治療が苦手な方こそ、むし歯ができたら早く受診し、しっかりメンテナンスを受けていただきたいと考えています。
むし歯の好発年齢はお子様とお年寄り
生えてきたばかりの歯はむし歯になりやすいので、乳歯や永久歯が生えてくる3歳、6歳、12歳の頃にはよくむし歯ができます。また、お年寄りの方は高齢に伴って歯ぐきが下がってくることにより、根元がむし歯になる根面カリエスになりやすいものです。
特に子どもの患者様のお母さんには「乳歯でよかったね」と申し上げます。この段階でお掃除の仕方やむし歯予防を見直さないと、永久歯になってもむし歯になるリスクが高いままだからです。お子様が一生自分の歯で健康に過ごすためにも、むし歯ができて治療を受けたら、その後はぜひ定期的なメンテナンスを受け、大切な歯を守ってあげてください。
むし歯の進行度と治療
むし歯は進行状態によってCO~C4までの段階に分けられます。当院では、むし歯の進行度によって適切な治療を行うと共に、患者様の生活習慣やお掃除の様子をチェックし、むし歯の再発を防ぐメンテナンスをご提案します。
CO:初期むし歯の状態
まだ歯に穴は開いていません。フッ素とキシリトールを使って、歯を再石灰化させることで改善していきます。
C1:歯の表面のエナメル質にだけ穴が開いた状態
この段階では痛みはありません。放置すると進行してしまうので削って詰める治療が必要ですが、削る部分は最小限で済みます。
C2:エナメル質の下にある象牙質にまで達したむし歯
まだ神経に達していないので強い痛みはありません。しかし、ときどき甘いものなどがしみ始めます。この段階では麻酔を使って患部を削り、型採りをし、できあがった補綴物を詰める治療を行います。
C3:むし歯が神経に達し、神経が死んでしまった状態
歯根膜に炎症が起き、歯根膜炎になることもあります。ここまでくれば激痛を伴います。この段階では、麻酔をして歯を大きく深く削り、根管治療を行います。場合によっては神経を抜き取ります。
C4:歯が溶かされて歯の根っこだけが残ってしまった状態
痛みは少ないものの、むし歯菌が血管を通り、心臓病や腎臓病を引き起こすこともあります。こうなってしまっては、ほとんどの場合抜歯の必要があります。歯を抜歯しそのまま放置することは、周りの歯の状態が悪くなる原因にもなります。当院では、歯を失ってしまった方にはインプラント治療をおすすめしています。
当院のむし歯治療の特徴
従来の歯科治療に使われてきた金属(パラジウム)は、金属アレルギーの原因となります。また、見た目という点からもあまり好ましくないと考える方が増えてきました。
メタルフリーのむし歯治療
最近は、プラスチックの治療素材の品質も高まってきており、当院では金属製のメタルインレーは使用せず、コンポジットレジンという材料で治療します。保険診療でも、できるだけ金属ではなく白い補綴物を詰めるようにしています。また、前歯や小臼歯の被せ物も白い素材で対応しますので、ぜひご相談ください。
プロによるケアで歯周病を治療・予防
歯周病は知らない間に進行する怖い病気です。症状を感じにくいため、歯ぐきの腫れ、口臭、歯のぐらつきなどの自覚症状を感じる頃にはかなり進行している可能性が高く、気がついたときには治療が難しくなってしまうケースも多いのです。そのまま放置すると歯を失う可能性がありますので、早期発見・早期治療が重要ですので歯科衛生士によるプロのケアでお口の健康を守りましょう。
歯を失う主な原因は歯周病
歯周病の主な原因は、細菌による感染です。歯と歯肉の間にある歯周ポケットなどで菌が繁殖することで歯肉に炎症を起こし、徐々に歯を支える骨や組織を溶かしてしまいます。しかも痛みがなく進行し、痛みが出たときは、病状がかなり進行しています。40歳以上で歯を抜かなければならないのはむし歯ではなく、実は歯周病が主な原因なのです。
歯周病の主な原因となる歯石は、毎日歯磨きをしていても完全に取り除くことはできません。そこで当院では「予防こそが最高の治療」と考え、歯周病にかかってしまう前や初期症状であるうちに定期的にメンテナンスを受けてお口の健康を守っていただきたい、と考えています。また、歯周病が治ったあともとても再発しやすいので、できるだけこまめにメンテナンスを受けていただきたいと考えています。
全身の健康と密接な関係がある歯周病
歯周病は、お口の中だけでなく体全体にも悪影響を及ぼし、多くの病気と関わりがあることが知られています。特に歯周病菌と糖尿病には関連があることが知られており、糖尿病で細菌感染しやすくなった人は、歯周病も進行しやすくなります。逆に歯周病治療をしっかりと行うことによって血糖値が改善することもわかっています。
当院では、糖尿病などの生活習慣病を予防するためにも、歯周病の予防や治療は重要と考えています。メンテナンスと適切な歯磨き指導を徹底して行い、患者様と二人三脚で歯周病予防に取り組んでいます。
歯周病が関わる全身の病気
心筋梗塞/血管病/がん/メタボリックシンドローム/早産/低体重児出産/糖尿病/骨粗しょう症/肺炎/認知症 など
歯周病のセルフチェック
あなたも歯周病?歯周病のセルフ・チェックシートでチェックしてみましょう。
- 硬いものを噛むとき、歯に力が入らない
- 歯を磨くと、歯ぐきから出血する
- 歯ぐきを指で押すとぶよぶよする
- 歯並びが変わったように見える
- 強く噛んだり指で押したりすると歯が動く
- 歯磨きしているのに歯肉がネバつく
- 歯が長くなったように見える
- 冷たい水を口に含むと歯がしみる
- 歯磨きしているのに口臭がする
歯周病の進行度と治療
健康な歯肉
歯肉が健康なとき、歯ぐきやその周辺は淡いピンク色で引き締まっています。歯は歯周組織(歯肉、歯根膜、セメント質、歯槽骨)によってしっかり保持されています。
歯肉炎
歯肉が炎症を起こすと赤く腫れます。磨くと出血しやすく、触れると縮むことがあります。炎症は歯肉に限られ、仮性ポケットができています。
【治療】
歯を失ってしまうという最悪の事態を避けるには、歯肉炎の段階でストップをかけることが大切です。 歯肉炎の段階であれば、自宅でおこなう歯磨きに加え、歯科医院でのケアによってプラーク・歯石を取り除く治療をします。
軽度歯周病
歯と歯肉の間の歯周ポケットと呼ばれる部分にプラーク(歯垢)が溜まり、そこに細菌が繁殖して初期の歯周病となっている状態です。歯の支持組織にも炎症が進み、歯周ポケットが形成され、骨の吸収も始まります。歯肉の炎症が進んでくると腫れが著しくなり、歯を磨くとかなり出血します。
【治療】
歯肉の外に見えている部分のプラークコントロールだけで治療ができます。
歯科衛生士による歯磨き指導に加え、歯肉縁上の歯石を除去する治療を行います。
中等度歯周病
口臭や出血もひどく、歯石もかなり目立ちます。歯周病菌によって骨が後退を始め、歯周ポケットも深くなり、歯がぐらついた状態となります。
【治療】
歯の表面や歯周ポケットの歯石を取り、歯肉の状態が改善された段階で再検査を行います。歯周ポケットの奥まで歯石がついている場合は、外科手術が必要な場合もあります。
重度歯周病
歯周病がさらに進んだ、かなり危険な状態です。歯肉が化膿して真っ赤に腫れ、歯と歯肉を結びつけて支えているセメント質、歯根膜、歯槽骨が破壊され、歯はぐらつきます。膿が出て口臭もひどくなり、やがて歯が抜けてしまいます。
【治療】
歯石を取り除き、歯肉の状態を改善させていきますが、症状によっては歯周外科治療を行います。治療しても改善がみられない場合は、残念ながら抜歯となります。
当院の歯周病治療の特徴
自分のお口の状況をしっかり知っていただいてからの治療
歯周病は、歯科衛生士によるクリーニングやスケーリングを受けると共に、患者様が自分で積極的にお口のお掃除を行い、自ら治すという意識を持っていただくことが必要です。そこで当院では、顕微鏡でご自身の唾液の中の歯周病菌を確認して病気を実感し、毎日のお掃除や治療に対するモチベーションを高めていただく試みも行っています。患者様との二人三脚で、歯周病の改善を目指しましょう。
歯周ポケットが深く、スケーリングだけでは歯石が取り除けない場合は、外科的治療の適用となります。ただし「なるべく手術は受けたくない」という患者様が多いので、当院ではできるだけ、歯ぐきを切り開くフラップ手術は行わない方針です。
代わりに、頻繁に歯科衛生士によるクリーニングを受けていただき、歯ぐきがだんだん引き締まってくることにより歯周ポケットを改善し、見えてきた歯石をまた取り除くという治療法をご提案します。もちろん早く治したいという方には、外科的治療を行います。
歯周病の治療後には定期検診を行います。定期検診時のクリーニングでは、歯科衛生士が歯周ポケットの中をEO水できれいに洗浄し、きめ細かく歯石を取り除きます。顕微鏡でお口の中の細菌の種類や数を確認して、その細菌に合った薬剤や歯磨き剤を用いて口腔内を洗浄することもあります。
【病原菌を瞬時に殺菌するEO水】
特殊な電気分解を行った水で、多くの病原菌やウイルスを瞬時に殺菌する力がある一方、皮膚や唾液、血液などの有機物に触れると普通の水に戻るため、人体には無害です。
出来る限り歯を残すための根管治療
むし歯が悪化しているとき、ご自身の歯を抜かずに残すために必要なのが根管治療です。従来はむし歯を大きく削り、重症化している場合はすぐに抜歯をすることが当たり前でした。しかし、抜歯により周囲の歯に負担がかかり、噛み合わせのバランスが崩れる恐れもあります。
当院では症例に応じて根管治療をご案内し、ご自身の歯をできるだけ残すことを大切にした治療の提供に努めております。
当院の根管治療の特徴
高精度の歯科用CTで3次元的に診断
従来のレントゲンで撮影する画像は平面であり、歯の形や長さ、根の本数などがわかりにくいというデメリットがありました。また、画像の情報が不足しがちで、病巣を見落としてしまう恐れもあったのです。
一方、当院が導入した高精度の歯科用CTなら、撮影した患部を3次元的(3D)に再現することが可能です。歯の状態を正確に測定でき、神経の位置や根の周りに隠れている病巣も明らかになります。
マイクロスコープを使用した治療
歯の根管、はとても複雑な形状をしています。細く複雑な根管を洗浄、消毒するには肉眼では限界がある場合がございます。当院では、再発を抑えるためにマイクロスコープを使用した精密な根管治療をご提供いたします。
その他の一般歯科
当院では、お口全体の健康というトータルな視点から診察を行い、原因を突き止め、適切な治療によって知覚過敏を改善していきます。
間違ったブラッシングが原因の場合
間違ったブラッシング方法によって歯がすり減ったり、歯ぐきが下がって歯の根が出てきたりしてしまうことが原因の場合、正しい歯磨きやお手入れ方法を知り、毎日実行することが大切です。
当院では、歯科衛生士が正しいブラッシング方法をていねいにアドバイスします。正しい歯磨きを続けることで、歯が削れたり歯ぐきが下がったりするのを防ぎ、歯の再石灰化を促進することによって知覚過敏を改善します。
歯周病が原因の場合
歯周病が原因で歯ぐきが下がってしまい、歯の根が出てきてしまうことで知覚過敏になってしまうこともあります。正しい歯磨き方法を身につけると共に、原因となっている歯周病を根本から治すことも大切です。特に歯周病を放置すると歯を失う原因にもなりますので、知覚過敏と軽く考えず、ぜひ歯科医院を受診してください。
歯ぎしりや咬み合わせが原因の場合
歯ぎしりや咬み合わせに問題があることによって歯が割れたり、ひび割れ(マイクロクラック)が入ったりすることによって知覚過敏になってしまうこともあります。歯ぎしりが原因と思われる場合には「マウスピース」を装着します。咬み合わせが原因と思われる場合には歯を少し削って噛み合わせを調整します。
親知らずの抜歯も行います
親知らずの抜歯など、口腔外科治療にも対応します。当院で対応できない重症例や口腔内の病気などが見つかった場合は、専門施設をご紹介します。
歯牙移植もご相談ください
歯を欠損した場合に、歯並びから完全にずれている歯や機能していない歯を抜歯し、欠損部分に移植する治療法です。歯牙移植ができない場合は、インプラント治療を検討します。
小児歯科
PEDIATRIC
当院の院長は小児歯科治療の専門家です
当院の院長は小児歯科学で博士号を取得すると共に、人間の行動心理を学び、日本歯科心身医学会にも所属しています。歯科治療を怖がるお子様の視点から、怖がらないためにはどうしたらよいか、歯科医院に慣れてもらうためにはどうしたらよいかを考えています。不安感や恐怖心をお持ちのお子様にも無理矢理治療をすることなく、じっくりとお付き合いいたします。
最初は「待合室でお口だけ診て歯磨きの練習」、次は「診察室の入口まで」、その次は「診察室内のチェアまで」というように、段階を経て少しずつ慣れてもらうトレーニングを行います。これにより、ほとんどのお子様は次第に歯科医院に慣れ、お口を開けて治療させてくれるようになります。ほかの歯科医院では治療ができなかったというお子様も、お口を開けて治療させてくれるようになるのが当院の自慢です。
歯医者さん嫌いな子も治療が受けられるように
「歯医者さんが怖い」「歯磨きはイヤ」そんなお子様にも、子ども好きなスタッフが優しく楽しく声をかけます。まずは歯科医院に慣れてもらい、少しずつ怖さや嫌な気持ちを取り除いて、ケアができるように進めていきます。
初回は慣れることを優先して、お友達のお話をして仲良くなり、好きな食べ物や生活を知り、ライフスタイルやパーソナリティを把握することに努めています。そして、お子様の年齢に合わせて、自分で歯磨きができるようにブラッシング指導を行います。併せて、保護者の方への仕上げ磨きのアドバイスも行います。
むし歯で痛がっている場合などは、最小限の治療だけを行います。もちろん、泣いてしまうお子様でも無理に押さえつけて治療することはしません。不安な気持ちが消えるまでじっくり待ち、お子様のペースに合わせて少しずつ治療を進めます。
治療を頑張ってくれたお子様には「よく頑張ったね」と褒めて、バイバイと送り出します。努力を認めて褒めることで、お子様の歯科治療に対する苦手意識を少しずつ解消し、歯を大切にする気持ちを育んでいきたいと考えています。
当院のむし歯予防メニュー
フッ素塗布
歯にフッ素を塗るむし歯予防法です。歯科医院では市販の歯磨き剤の約10倍のフッ素を使います。大人の予防習慣と同じように、ぜひ3か月に一度来院してください。フッ素を塗る回数の多いお子様ほどむし歯が少ない傾向があります。 また生えてから2年以内の歯にフッ素を塗ると、特に高い効果が期待できます。
シーラント
奥歯などに多い歯の溝の部分をシーラントと呼ばれる粘着力のあるプラスチックで埋めて、むし歯になりにくくする予防法です。歯の溝には、食べ物のカスなどが溜まりやすいため、シーラントを埋めることでむし歯になりやすい状態を防ぐことが可能です。6歳臼歯には特に有効です。
妊娠中や小さいお子様がいるお母様へ
「小さい子どもがいるから自分の歯科治療を受けることが難しい」と悩まれるお母様方が多いようです。しかし、妊娠・出産中のホルモンバランスの変化により、歯や歯ぐきにダメージを受けたり、育児の大変さから歯磨きが行き届かず、むし歯や歯周病になりやすかったりするものです。小さいお子様連れのお母様にこそ、歯科治療を受けていただきたいと考え、当院では開院当初に託児室を設けました。
現在託児室はお休みしていますが、小さいお子様もスタッフ全員で見守りますので安心してご来院ください。お母様と一緒に通院することで、自然にお子様も歯科医院に慣れるようになります。どうぞ親子で来院してください。
予防治療
PREVENTIVE
将来を考えた予防治療
歯を1本なくした場合、欠損による噛み合わせの悪さ、咀しゃく力の低下などによる体への影響などを考え合わせると、その損失は100万円ぐらいだと考えられます。28本の歯をお持ちならば、お口には2,800万円程度の価値があることとなります。お口は大切な財産だと思って守っていただきたいのです。
「患者様の歯は一人ひとりの財産」だと考える当院にとって、ブリッジなどのために悪くない歯を削るのはできるだけ避けたいのです。だからこそ、歯を失わないための予防治療をできるだけ多くの方に受けていただきたいと考えています。すでにできてしまったむし歯を削ったり詰めたり抜いたりするのではなく、美しく健康な状態を継続するためにメンテナンス(維持・管理)する予防治療をご提案しています。
患者様の状態に合わせたパーソナルメンテナンスプランを一緒に考え、状態に合わせて定期的なメンテナンスに通院していただき、ご家庭で無理なくお口の中のお掃除やケアができるようにお手伝いをいたします。
歯科治療が苦手、怖いと思う方にこそ定期検診は大事です
当院では、3ヶ月に1回以上の通院によるメンテナンスをご案内しています。歯を失う原因の多くは、むし歯でなく歯周病です。歯周病にならないためには、原因となる歯石を取るための定期的なクリーニングとスケーリングを受けることしか予防方法がないのです。ですから、痛いときだけ来院される方は、当院には合わないかもしれません。
痛いときだけ歯科で治せばよいというのではなく、痛くならないように定期的に通院していただくのが当院のスタイルです。歯科治療が苦手という方にこそ、ご自身のお口の中の状態を把握してしっかりメンテナンスを受け、ご家庭でもお掃除していただきたいと考えています。
当院の予防治療の特徴
口腔内カメラでお口の中の状態を確認
当院での患者様アンケートによると、歯磨きの時間は1回2~3分という方が多いようです。歯のクリーニングは、プロである歯科衛生士が専用の機器を使っても10分以上かかりますから、多くの方はお掃除が不足しがちだと考えられます。
そこで当院ではすべての治療ユニットにCCDカメラを導入し、お口の中の状態を撮影して患者様ご自身にお口の中をしっかりと見ていただきます。むし歯はもちろん、親知らずの様子やお手入れが行き届いているかどうか、汚れの具合などもすべて一緒に確認した上で有効なお掃除方法やケアをご提案します。
お口の中を実際に観察し、現在の状況をチェックします。むし歯や歯周病の進行度はもちろん、歯磨きなどのケアが十分かどうかも明らかにできます。病巣の早期発見にもつながり、最小限の治療で歯の機能が回復する期待が高まるのです。
むし歯や歯周病を防ぐには、ご自宅で正しくセルフケアを行うことが大切です。ブラッシング指導では、患者様の歯並びや磨き方のクセに合わせて、磨き残しを防ぐための歯磨きの仕方を歯科衛生士がアドバイスいたします。ご自宅でも実践できるように、一緒に少しずつトレーニングしましょう。
歯に付着した歯垢が、時間が経過し唾液のミネラル成分などにより石灰化したものが歯石です。歯石は歯磨きでは取り除けず、ご自身で無理に取ろうとすると歯や歯ぐきを傷つける恐れがあります。 必ず歯科医院に来院し、専用の器具で歯石を除去するスケーリングを受けましょう。
PMTCは歯科医師や歯科衛生士が担当し、専用の器具を使用して患者様の歯を徹底的にクリーニングする治療です。治療後は歯に細菌が付きにくくなり、口臭の予防も期待できます。歯磨きを毎日していても、わずかな磨き残しがむし歯や歯周病の原因になりますので、定期的な受診がおすすめです。
治療メニュー・料金
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しっかりブラッシング(所要時間15分)税込 ¥1,870お出かけ前や就活前など、手軽にスピーディにキレイにしたいという方におすすめのコースです。前歯の表側のみ、器械ブラシと研磨ペーストで着色汚れを取り除き、クリーニングします。
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レギュラークリーニング(所要時間30分)税込 ¥3,630器械でしっかりお掃除したい方、1~2ヶ月間隔のお掃除をご希望の方におすすめです。器械による歯石取り、歯の表面のクリーニング(1種類のペースト)を行います。特に歯の表面をツルツルにしたい方、歯周病予防をしっかりとしたい方、タバコのヤニやコーヒーや紅茶の茶渋がつきやすい方はぜひお試しください。歯の表面のクリーニングをしたあと、ポリッシング(つや磨き)で仕上げます。
※歯石が多量に付着している場合は、最初に歯石を除去してからPMTCを受けていただきます。 -
PMTC税込 ¥6,050
治す歯科治療から、歯を守り、健康を守る治療へ
悪いところを削って、詰め物をして、再発すれば、また削る。今までの歯科治療は、やり直しの治療です。しかし、やり直しの治療には限界があります。良質の材料や高度な治療器機を使っても、削っていくうちに歯は壊れていきます。患者様につらい思いをさせて治療をしても、やがて歯を抜かなくてはいけないようになります。
当院の院長は、歯科医師として診療に携わり、どんなに治療をしても天然の歯には勝てないことを痛感しています。ですから、”やり直しの治療をできるだけ行いたくない”という思いが根底にあります。できるだけ抜きたくない、削りたくない、神経をとりたくない。そして患者様には、つらい思いや痛い思いをしてほしくないと考えています。
治すことより、守ることが大切です
むし歯や歯周病のそもそもの原因は、日々の歯磨きやお手入れができていないことです。歯磨きをきちんとして、定期検診を受けてくだされば「こんなことにならなくてもよかったのに」と思うことがよくあります。
治療をすることよりも、歯科医院を定期的に受診し、毎日正しく歯磨きをして歯を守ることのほうが簡単で、しかも歯を残す効果も高いのです。
しかし予防治療を受診している人は、ヨーロッパ各国で約80%、アメリカで約60%に対して、日本はまだ約5%と言われています。私たちが取り組むべきことは、治療に加えて、予防を広めること、予防が大切であることを理解し、共感する人に集まっていただくことだと考えています。
※PMTCの注意点ついて
・PMTCは自由診療のため、保険が適用できません
・お口の汚れが全体的にある場合、クリーニングするのに時間がかかる場合があります
矯正歯科・小児矯正
ORTHODONTICS
当院では矯正も予防の一環だと考えています
当院では、小児矯正・成人矯正、部分的な矯正など、症例やニーズに合わせた様々な矯正治療を行っています。治療法の開発も進み、最近では、目立ちにくい矯正装置や取り外しが可能なもの、使用感や費用などの面でもいろいろな種類の装置があります。当院では、様々な矯正方法や装置を揃え、患者様や保護者の方のご要望や症状に合わせて、より良い治療をご提案できるように尽力しています。
当院で対応できないと判断した場合や唇顎口蓋裂・顎変形症の場合は、矯正専門医と連携して、最後まで責任を持ってお付き合いさせていただきます。
矯正が必要な不正咬合とは
不正咬合とは、上下の歯が適切に噛み合っていない状態全般を指します。歯列が乱れているものから、
顎そのものがずれていることが原因のものまで、様々な種類があります。
顎が小さいため、歯がきれいに生えそろうために必要なスペースが十分確保できず、歯と歯が重なるように生えるために、歯並びがでこぼこしている状態です。
いわゆる八重歯は、犬歯が歯列からはみ出して生えている状態であり、叢生の一種です。不正咬合の中で日本人に一番多いタイプです。
上の前歯だけが前方に出ている場合と、上顎のズレが原因で歯が前に出てしまっている場合があります。日本人に多いのは前歯だけが前に出ているケースです。
下の歯が上の歯よりも前に出ている咬み合わせです。歯の咬み合わせだけが反対の場合と、下顎の骨のズレが原因の場合があります。
上下の歯をしっかりと咬み合わせた状態のときに、前歯や側面の歯が咬み合わずにスキマが空いて、舌などが見える状態を言います。
咬み合わせが著しく深い状態のことです。上下の歯を咬み合わせたときに、上の前歯が下の歯を覆ってしまい、まったく見えないようなケースです。放置すると顎関節症になる場合もあります。
奥歯の咬み合わせがずれ、上下の歯を咬み合わせたときに上下の歯列がどこかで交叉している状態のものです。
歯と歯の間にスキマが空いている状態です。お子様のすきっ歯の場合は成長と共に自然とスキマが閉じることがありますが、大人のすきっ歯の場合は矯正治療が必要です。
小児矯正(早期矯正治療)
お子様の場合、歯並びや咬み合わせが悪いと健康や成長に悪い影響を与えることがあります。子どものうちに矯正治療を行うと、良好な顎や顔面の発育、そして正しい口腔周囲筋の発達が期待できます。
また将来、成人してからの矯正が不要となったり抜歯をする必要がなくなったり、矯正期間の短縮につながることも期待できます。成人してから矯正治療を受けるより、コスト的にもメリットが大きいのです。
小児矯正のメリット
- 成長を利用して矯正するので、体への負担が少ない
- 成人矯正をする必要がなくなる場合もある
- 成人矯正をする場合も、抜歯せず、短期間でできる場合がある
- 成人矯正に比べてコストがかからない
当院の小児矯正の特徴
成長に合わせた矯正
小児矯正はお子様の成長と共に行う必要があり、途中でお子様が嫌がったり装置が負担となったり、さまざまな問題が起こることがあります。当院では、快適に矯正治療を続けられるようにお子様の負担をできるだけ軽くし、自然で美しい歯並びを手に入れ、充実した学校生活を送ることができるように、さまざまな工夫を行っています。
当院では、小児歯科で噛み合わせのチェックを行い、姿勢やクセなど悪い習慣がついていないか、しっかり噛めているか、鼻呼吸ができているかどうかを診て、歯並びに問題がある場合は6歳頃から矯正治療を始めることをおすすめしています。
お子様一人ひとりの適切なタイミングを見極める
子どもの成長のプロセスは個人差があり、歯並びの問題もそのお子様それぞれで違ってきます。たとえば上顎は神経型、下顎は一般型で成長するため、上顎と下顎は成長のスピードが違い、上顎と下顎の矯正に適した時期も異なります。そこで、当院では歯並びや骨格の成長のスピードを見極め、そのお子様にとってより良いタイミングでの矯正治療をご提案します。
小児矯正を成功させるための工夫
精度の高い診査と十分なカウンセリング
矯正にあたっては、セファロレントゲンで骨のレントゲン撮影を行い、慎重に診断して治療計画を作成し、選択肢をご説明します。咬み合わせや口呼吸の影響、治療の流れなどをすべてわかりやすくビジュアル化して、モニターを見ながらじっくりとご説明しますのでご安心ください。ご本人や保護者の方と一緒に考え、ご希望を叶えるためにより良い治療をご提供いたします。
負担の少ない矯正装置で、むし歯予防を徹底
できるだけ抜歯をせず、痛みも少ない床矯正を主に行っています。床矯正装置は歯並び全体に弱い力が働く装置なので、ほとんど痛みがありません。またお子様の場合、歯磨きなどがきちんとできないとむし歯になりやすいので、できるだけ取り外しのできる矯正装置を使用しています。
ライフスタイルを考慮した治療
矯正治療中には、お子様が矯正を嫌がったり、スポーツや部活動、受験などの負担になったりすることもあります。当院では、学校生活や日常生活に支障をきたさないように、お子様のライフスタイルを考慮した矯正治療を心がけています。
矯正治療には、お子様本人が「歯並びを治したい」と主体的に取り組む気持ちが大切です。専門家の立場からいつでもご相談に応じますので、ご家庭でじっくり話し合って矯正治療に取り組んでください。
歯並びに影響する口呼吸やクセを直しましょう
指しゃぶり、爪噛み、唇を噛む、口呼吸、うつぶせ寝、頬づえなどの習癖があると、一定方向に力がかかって顎や顔の成長に悪影響が出て、お口の中が正しく成長しません。
特に問題となるのが口呼吸です。歯は、舌と頬の位置に挟まれたところに並びます。口呼吸でよく口を開けている子は舌が下顎の中に入り、口を閉じている子は上顎の歯の裏に舌をつけています。下顎に舌がついていると横に広がり、上顎が狭くなり、前歯がガタガタになりやすいのです。
口呼吸の習慣を治さずに矯正で歯並びを整えても、結局後戻りしてしまいます。口呼吸の人は鼻を使わないので、口からウイルスや花粉などを直接吸い込み、感染症やアレルギーの原因にもなると言われています。
口呼吸が関わる病気
口呼吸は様々な病気の原因となり、免疫力を低下させると言われています。
- 歯科口腔(歯周病、ドライマウス、顎関節症、むし歯、歯列不正)
- アレルギー性疾患(アトピー、ぜんそく、花粉症、鼻炎)
- 膠原病(関節リウマチ、エリテマトーデス、筋炎、シェーグレン症候群)
- うつ病、うつ状態、パニック、全身倦怠
- 腸疾患(胃炎、大腸炎、便秘、痔)
- その他(イビキ、尋常性乾癬、高血圧、腎臓病、風邪など)
口呼吸の人の特徴
- 口を閉じると梅干しのように口元にしわがよる
- 下唇が分厚い
- 出っ歯
- いびきや歯ぎしりがある
- 口角の高さが違う
- まぶたがはれぼったい
- 唇がかさつき、リップクリームが手放せない
- 左右の目の大きさが違う
口呼吸対策も行っています
そこで当院では、保護者の方を対象にした「あいうべ体操」の勉強会、トレーニング用の硬いガムなどでよく噛む習慣をつけるアドバイス、口腔周囲機能訓練法も行っています。口呼吸を改善し、舌の位置をトレーニングすることによって、歯並びが治っていくこともあります。
あいうべ体操
お口を大きく「あ~い~う~べ~」と動かします。お風呂で、トイレで、通勤途中に、親子で、いつでもどこでも思い出したら実行してください。
- できるだけ大げさに、声は小さくてOK!
- 1セット4秒前後のゆっくりとした動作で!
- 1日30セット(3分間)を目標にスタート!
- 顎に痛みがある場合は「い~う~」でもOK!
悪い姿勢は歯並びに影響します
お子様の姿勢が悪いままだだと、歯並びに悪影響を及ぼす恐れがあります。椅子が高くて足が床に着いていないときは、体のバランスがとれずに猫背になりやすいといわれております。 猫背の場合は背中が丸まって前かがみになり、舌が上顎の前歯を押し出してしまい、一部の歯でしか噛まない癖がついてしまいます。
しっかり噛むには足を床に着けて背筋を伸ばし、体に力が入る状態を作らないといけません。 特に子どもの頃は、顎やお口周りの筋肉が成長する時期です。しかし、正しい成長が阻害されると、歯並びや咬み合わせに悪影響を及ぼす恐れがあります。また、口呼吸などの口腔習癖のリスクも高まるため、できるだけ早く改善することが大切です。
当院では歯並びの矯正はもちろん、正しい姿勢で口腔習癖の改善にも力を入れており、お子様の健康な毎日をサポートしておりますので、お子様の姿勢が気になる場合はお早めにご相談ください。
大人の矯正(成人矯正)
矯正治療は大人になってからでもできます。歯並びや口元が気になり、治したいと思ったときがベストな開始時期です。最近では、40代・50代の方も矯正を受けられるようになりました。
成人の場合、歯並びが整うことで歯磨きがしやすくなり、むし歯や歯周病、口臭予防につながります。さらに歯並びが整うと、引き締まった口元や魅力的な笑顔を手に入れることができ、プライベートや仕事の上でも自信を持てるようになります。「もう大人だから矯正は無理」と諦めずに、美しい自然な歯並びを手に入れ、充実した人生を送ってください。
大人の矯正のメリット
- 見た目のコンプレックス解消につながり、笑顔に自信が持てるようになる
- むし歯や歯周病の予防につながり、お口の健康を保てる
- 成長期の影響を受けにくく、ライフスタイルに合わせた治療計画を立てやすい
- 噛み合わせのバランスを改善し、消化吸収をサポート
Eラインに沿った美しい口元を目指します
成人の場合は、患者様の「こうなりたい」という願望を大切にします。全体的には、鼻と顎を結んだEライン(エステティックライン)と呼ばれるライン上に口元が収まるように矯正を行い、美しく上品な口元を目指しています。
すでに顎の成長が止まっていますので、抜歯が必要となることもあります。抜歯をせずに矯正を行った場合「きれいな口元」という目標を達成できないこともあるので、十分なカウンセリングを行い、患者様の希望が叶う矯正治療をご提供できるように尽力しています。
人前でも気にならない目立たない矯正も
当院では、お口の中の状態やご希望に合わせてブラケットやマウスピースなど装置をご提案します。最近では、透明ブラケットなど目立たない装置が開発され、お勤めや学校生活にも支障をきたさない矯正治療が可能です。
気になるところだけ治す部分矯正
八重歯など一部分の歯だけが気になる場合は、1本~数本に限定して矯正治療を行う部分矯正をおすすめしています。たとえば1本だけ飛び出ている歯、すき間が空いている前歯の移動、傾いている歯をまっすぐに修正する場合などに有効な治療法です。
通常の矯正は多数の歯を動かすため治療に2~3年程度の歳月が必要とされていますが、部分矯正は、補綴処置を組み合わせれば半年程度で症状を改善できます。全体的に行う全体矯正よりも短い期間で、費用も安価で済むため、最近は手軽に治療を受ける方が増えています。
矯正装置の種類
ムーシールド
乳歯列期に受け口(反対咬合)を改善する装置です。筋機能を正常化して咬合の乱れを整えるもので、就寝中にマウスピース型の矯正装置をくわえるだけという簡単な方法ですので、小さいお子様にも負担が軽く、取り組みやすいところが特徴です。
床矯正装置
取り外しのできる矯正装置の1つ。お口の裏側や粘膜部につけるプラスチック製の床部分(レジン床)と、表側の歯を抑える金属線で作られた装置です。レジン床にバネやネジを埋め込むことで歯を移動します。乳歯、あるいは乳歯と永久歯の混ざった混合歯列期の不正咬合の処置によく用いられます。
バイオネータ
ワイヤーとプラスチックでできている装置で、下顎が後退していることが原因で噛み合わせが悪くなっている不正咬合の歯列矯正を行うために用いられます。歯列そのものには大きな乱れはないが、いわゆる出っ歯になっている、といったケースに適しています。成長期の筋肉の動きを利用して矯正するため、8~13歳頃のお子様にしか適用できません。主に自宅にいる間など1日10時間程度は装着し、食事のときは外すことができます。
リンガルアーチ
歯の裏側に装着するタイプのアーチ上の装置です。金属でできた針金状のもので左右奥歯に1本ずつ維持バンドと呼ばれる輪状の留め金を引っかけ、歯の裏側に装着します。矯正装置を歯の裏側につけるため、外から見た場合にあまり目立たないというメリットがあります。1~2本の歯の位置異常や軽度な前歯の反対咬合などに用いられます。
チンキャップ・ヘッドギアー
どちらも顎外装置で、頭や顔を覆う形の歯列矯正装置です。きちんと装着時間(1日12時間以上)を守れば、上下顎の位置やバランスを改善する確実な効果が得られます。
クワドヘリックス(上顎拡大装置)
歯がきれいに生えそろうスペースが十分にない場合に、上顎骨の幅を拡げる目的で用いる装置です。W字型をしたステンレスやコバルトクロム合金のワイヤーを左右の奥歯に引っかけて、歯の裏側から歯列の内側に固定する装置です。歯列ではなく、上顎の幅を拡げることが主な目的です。思春期前後の身長の伸びのよい時期に装着すると効果がありますが、顎の成長が終わってしまったあとではあまり効果が望めません。
マルチ・ブラケットシステム
マルチブラケット装置は、矯正装置として用いられるワイヤーを結びつけるための器具で、粒状の装置の溝にワイヤーを通して歯を1本ずつ固定し、直接歯を動かします。矯正装置としては最も一般的なものです。以前は金属製のものだけでしたが、最近では目立ちにくく耐久性も高いセラミックやジルコニア素材を用いたものもあります。
マウスピース矯正(ブラケットレス矯正)について
噛み合わせが深い状態や下顎の成長促進、軽度な歯列改善など、治療の目的によって様々な種類があります。食事や歯磨きの際に自分で取り外しができるので、近年人気の高い矯正治療方法です。透明で矯正治療中であることが気づかれにくいのもメリットです。
マウスピース矯正のメリット
- 薄くて透明、目立たない
- ワイヤーを気にせずにおもいっきり笑える
- 食べにくいという事がなく食事を存分に楽しめる
- 取り外しが可能なのでお口を清潔に保つことが出来る
当院のマウスピース矯正の種類
インビザライン
透明なマウスピースで目立たない矯正ができる装置です。3次元コンピュータ画像技術によるシミュレーションに基づき、患者様一人ひとりにカスタマイズされた「インビザライン・アライナー」を製作。約2週間ごとに次々と交換していくことで歯を徐々に移動させていきます。
※未承認機器・医薬品に関する注意事項について
医薬品医療機器等法上の承認:未承認
入手経路:個人輸入(医師がアラインテクノロジー社へ個人依頼)
同一成分や性能を有する他の国内承認の医薬品の有無:無し
諸外国における安全性等の情報:FDA認可あり。日本国内では医療機器としての矯正装置に該当しませんが、使われている素材は日本国内で薬事承認されています。国内公式サイト:invisalign.co.jp”など
アクアシステム
透明なシートでマウスピースを作り、数段階に製作された装置を3~6週ごとに交換して、目的とする位置まで歯の移動を行うマウスピース型の矯正治療です。
インプラント矯正(アンカースクリュー)
矯正歯科用の小さなインプラント(アンカースクリュー)を顎の骨に埋入し、それを固定源として歯を動かす矯正治療です。動かしたい歯だけを確実に動かすことができるので、今までの矯正治療では難しかった歯の動きができるようになり、治療期間の短縮や非抜歯矯正の可能性を高めるメリットがあります。
※矯正治療の注意点ついて
・自費治療になるため、保険診療に比べ費用がかかります
・矯正器具の装着時に、患者様が食事、会話、見た目などに違和感を覚える場合があります
・矯正器具の装着時に、歯が磨きにくくなるので、より入念なブラッシングが必要になります
・矯正器具によっては口を動かした際、歯肉が傷つくことがあり、炎症を引き起こす場合があります
・ご自身で着脱できる矯正器具の場合は、成果を得るために、装着時間を守る必要があります
・小児矯正の場合は、顎の骨が成長を終える15歳前後までの経過観察を必要とするため、治療期間が長くなることがあります
・矯正治療終了後、しっかり保定しないと後戻りをする場合があります
審美治療
AESTHETIC
審美補綴治療
審美治療は、むし歯や歯周病の治療とは違い「見た目」に焦点を当てた歯科治療です。人間の顔の中でも口元は目立つもの。美しい歯は、お顔全体の印象を生き生きと明るく見せてくれます。歯の色や歯並びなどを整えることで、多くの方に自信を持って日常生活を送っていただきたいと考えています。
そしてもう1つ大切なことは「機能の伴わない審美は審美ではない」ということ。当院では、見た目だけにこだわった治療は行いません。しかるべき機能があってこその審美であり、機能を究めると自然に美しくなると考えて、患者様のご希望に合わせながら、機能をも大切にした審美治療をご提供しています。
こんな方におススメです
- 歯の着色が気になる
- 昔入れた銀歯が気になる
- 金属アレルギーが心配
当院の審美補綴治療の特長
歯科技工士との密接な連携
当院の院長は「患者様のお口の中や症例に合わせて精密な補綴物が作りたい」と考えて院内に歯科技工室を作り、精密な歯科技工を実現してくれる歯科技工士を育成しました。
患者様の増加によって医院を増築したのに伴い、歯科技工室を同じ敷地内に移転・拡充しました。型採りしたあとも速やかに模型を作ることができ、実績豊富な歯科技工士とのきめ細やかな連携によって美しい補綴物を実現しています。
特に審美性の高いものは、まず仮歯を入れて調整し、患者様に納得していただいてから歯科技工士にオーダーします。製作にあたって歯科技工士が診療室を訪れ、患者様の歯の色や口元、お顔の雰囲気などを確認し、直接お話ししながら色味や形を決定し、よりご希望に近いものを製作します。そのため補綴物を装着したあとの調整もスムーズで、患者様の満足度もとても高くなっています。完成後に「イメージと違う」といったトラブルはほとんどありません。
セレックシステムにより最小限の負担で治療が可能
セレック(CEREC)とは、専用のコンピュータシステムを利用して行われる審美治療のことです。コンピュータ上で被せ物や詰め物をデザインし、専用のマシンが設計した形どおりにセラミックブロックを削り出します。セラミックブロックには金属が一切含まれておらず、金属アレルギーをお持ちの患者様も安心してご利用いただけます。
また、長期間の使用でもキズが付きにくく、むし歯の再発リスクも抑えた治療が期待できるのです。
当院の主な審美補綴治療のメニュー
ジルコニアオールセラミック
表側にセラミック、内側にジルコニアを使用しています。素材に金属を使っていないため、金属が溶け出すことによるアレルギーの心配がありません。また、強度が高いので奥歯やブリッジの素材として使うこともできます。
イーマックス(e-max)
審美性ではジルコニアよりも透明性が高いイーマックス(e-max)も取り扱っています。お口の中のほかの部分の天然歯がきれいな場合におすすめします。
ハイブリッドセラミック
セラミックとレジン(プラスチック)を混ぜた材料で作られています。オールセラミックより柔らかく、周囲の歯にダメージを与えにくいメリットがあります。
ラミネートベニア
セラミックで作られたごく薄い板を、削った歯の表面に貼りつける施術です。削る量はほんの少しなので、歯に大きな負担をかけることはありません。また、歯と歯のすき間が空いているといったごく軽度の歯列の乱れは、貼りつけるチップの大きさの調整で隠すことができます。
メリット
- 自然な見た目になる
- 金属を使用しないので、金属アレルギーの心配もない
デメリット
- 保険適用外なので金銭的な負担が大きい
- 強い咬合力がかかると破折する事がある
セレックシステム(歯科用CAD/CAMシステム)とは
補綴物や修復物の設計・加工に用いられる複数の装置をCADやCAMの技術を用いて統合したシステムのことです。今まで手作業で行っていた歯科技工の一部をコンピュータ制御の機器に置き換えることで、作業の効率化が図れ、コストも低く抑えることができるようになりました。
保険診療でも審美性を重視
昔入れた銀歯や変色したプラスチックの詰め物を気にされる患者様は多いようです。当院では、保険診療においてもできるだけ白い材料を使い、審美性に留意しています。従来、中心から数えて3番目(前歯)の歯までは保険診療で白い補綴物を装着することができましたが、2014年4月の保険改定で申請をした歯科医院は、セレック(歯科用CAD/CAM装置)によって作られた白い補綴物(CAD/CAM冠)を小臼歯(4番目・5番目)に保険診療で装着できるようになりました。
セレックシステムの特徴
- 丈夫で見た目も美しいセラミック製の補綴物が短時間で作れる
- 型採りをしなくても補綴物が作れる
- 通常の審美補綴治療より低価格
歯を削ったあと、3Dカメラで口腔内を撮影します
コンピュータの3D画面上で修復物を設計します。
設計データをもとにミリングマシンが加工します。
できあがった補綴物を口腔内にセットして完了です
メリット
- 審美性に優れている
- 時間が経っても変色が少ない
- 金属を使用しないので、金属アレルギーの心配もない
デメリット
- 保険適用外なので金銭的な負担が大きい
- 強い咬合力がかかると破折する事がある
コンポジットレジン治療
コンポジットレジン治療は、前歯のむし歯や奥歯の小さなむし歯などを治療した際、二次的なむし歯の再発を防ぐために用いられるプラスチック製の詰め物を行う歯科治療となります。
コンポジットレジン治療における最大のメリットは、治療を行った部分をナチュラルな白さに見せることですが、その反面、ほかの詰め物と比べると、やや耐久性が劣るというデメリットがあります。 むし歯の範囲が広いと、どうしてもコンポジットレジン治療を行うことができないこともありますので、コンポジットレジン治療をご希望の方は、1度当院まで足をお運びいただき、患者様のお口の中の状態を見せていただいてから、コンポジットレジン治療ができるかどうかを判断しております。
こんな方におススメです
- 自分の歯の色に近づけたい
- 治療を早めに終わらせたい
- あまり費用をかけたくない
コンポジットレジン治療ができない主なケース
コンポジットレジンは保険診療ながら審美性が高く、費用を抑えてスピーディーに白い歯を手に入れられる治療です。
しかし、以下に記載のとおり、治療する歯の状態によってはコンポジットレジンが適していないケースもあります。
- 隣り合う歯の境目にむし歯が大きく広がっている場合
- コンポジットレジンを詰める範囲が広く深い
- 噛む力が特に強い奥歯などの治療
- 歯の神経が死んでいる
メリット
- 金属アレルギーを引き起こすリスクがない
- 欠けたり変色したりしても、すぐに再治療できる
- 審美補綴治療よりも安く治療ができる
デメリット
- 金属やセラミックに比べると、強度が劣り劣化しやすい
- 長期間の使用により、欠けたり割れたりする恐れがある
- 水分を吸収して変色しやすく、噛む力により摩耗しやすい
金属アレルギーを防ぐメタルフリー治療
審美補綴治療は見た目だけではなく
金属アレルギーが心配な方にもおすすめです
銀歯などに使われる金属は経年と共に唾液に溶けてイオン化し、体内に入ります。体内で異物とみなされることでアレルギー反応が起こり、皮膚のかゆみなどさまざまな症状が発生します。これが金属アレルギーです。
金属が溶け出すことで歯ぐきが黒ずみ、見た目が悪くなることもあります。またイオン化した金属は血液によって全身に運ばれるため、口内炎や皮膚トラブルなどいろいろな症状が現れます。
こんな症状ありませんか?
- 歯科治療を受けてから調子が悪い
- 口内炎が治らない
- 手や顔の皮膚トラブルがある
- 指輪などの金属製品でかぶれる
- 歯ぐきが黒ずんでいる
- 最近、口の中で金属の味がする
金属アレルギーの原因となる金属
水銀、パラジウム、ニッケル、すず、クロム、コバルト、アルミニウム、亜鉛、ロジウムなど。これらは歯科で使用される金属にも含まれています。
金属を取り除いて健康に
金属アレルギーを起こす可能性のあるお口の中の金属を取り除き、セラミックなどの安全な素材に変えることを「メタルフリー治療」と言います。セラミックは硬度が高く丈夫で、長く使用しても成分が溶け出して体に悪影響を及ぼすことがありません。金属アレルギーが心配な方、金属アレルギー症状に思い当たる方は、ぜひ当院にご相談ください。
ホワイトニング
白い歯は、美しい口元の象徴です。しかし、歯を白くするという市販の歯磨き粉を使っても、表面の汚れはキレイに落とせますが、タバコのヤニやコーヒーなどの着色汚れはなかなか取れません。歯の色に対してコンプレックスがあるために、人目を気にして思いっきり笑えないという方もいらっしゃいます。
当院では、歯磨きだけでは取れない黄ばみや歯のくすみが気になるという方のために、ホワイトニングメニューもご用意しています。ホワイトニングは歯を削ることもなく、専用の薬剤で歯を漂白して黄ばみやくすみをなくし、白く美しい歯を取り戻す人気の方法です。特に当院ではしみにくい薬剤を採用していますので、安心して治療を受けていただけます。
笑顔をもっと素敵にするために、歯の着色でお悩みの方にはホワイトニングをおすすめします。また、歯肉の黒ずみを漂白する歯肉のホワイトニングも行っています。
こんな方におススメです
- 歯の着色やくすみが気になる
- 歯を削らずに歯を白くしたい
- 差し歯が他の色と違うのが気になる
当院の3つのホワイトニングメニュー
ホワイトニングには3つの方法があります。それぞれに特徴があり、患者様の歯の状態などによって適する方法も異なります。どの方法を選ぶかは、歯科医師や歯科衛生士までご相談ください。
オフィスホワイトニング
歯科医院にて行う方法です。専用の薬剤を歯に塗布し、特殊な光を照射して歯を白くします。
メリット
- 短期間の施術で歯を白くできる(通院回数は、通常1~4回)
- 大きな効果が得られやすい
デメリット
- 色が戻りやすい
ホームホワイトニング
自宅で行う方法です。歯型を採って製作した患者様専用のマウスピースに専用の薬剤を入れ、1日1~2時間程度お口に装着して歯を白くします。
メリット
- 最も効果が高い
- 効果を長持ちさせることができる
デメリット
- オフィスとホーム、両方の治療費がかかる
ホワイトニングの流れ(オフィスホワイトニングの場合)
ホワイトニング前には専用の器具を使用し、歯石や着色汚れを取り除くスケーリングを行います。薬剤が歯に浸透しやすくなり、ホワイトニング効果のアップが期待できます。
開口器を取り付けてお口を固定します。
そして歯と歯肉を乾燥させ、ホワイトニングジェルから歯ぐきを保護する薬剤を塗布します。その後は、歯の表面にホワイトニングジェルを丁寧に塗布していきます。
歯に光を照射します。薬剤と光が反応して、歯が白くなります。
患者様のご要望に合わせた
プランをご用意しております
料金・メニュー
はこちらから
ホワイトニングのよくある質問
- ホワイトニングは誰でもできますか?
- 歯が成長過程にある18歳未満の方にはおすすめできません。それ以外の健康な方であればどなたでも可能ですが、効果の出やすさには個人差があります。ホワイトニングに適しているかどうかは、一度当院で診断をお受けください。
- 何回通えばいいの?
- オフィスホワイトニング 1~4回ぐらい。(ご希望の色になるまでの回数には、個人差があります)
ホームホワイトニング 2回でホワイトニングの器具が出来上がります。
ご来院回数を少なく済ませたい方はクイックコースをご検討ください。 - どの方法がいいの?
- 併用されるのがベストです。
オフィスホワイトニングは、一気に白くなりますが、後戻りは避けられません。
オフィスで一気に白くして、ホームで維持していただくと、より白さが長持ちします。
また、オフィスホワイトニングを定期的に(年1~2回)行うことをお勧めします。 - むし歯や歯周病などの病気があっても大丈夫ですか?
- むし歯や歯周病の患部にホワイトニング用の薬剤が触れると、炎症を起こす場合があります。軽症である場合にはオフィスホワイトニングをすることも可能ですが、まずは治療をおすすめします。
- 矯正治療中でもできますか?
- 歯の裏側につける矯正装置や取り外し可能な矯正装置をお使いであれば可能ですが、歯の表側に矯正装置をつけている方はできません。
- どのぐらい期間がかかるのでしょうか?
- 歯が白くなるまでの期間や回数には個人差があり、歯の状態やライフスタイルによって異なります。目安として、オフィスホワイトニングの場合は1~2回、ホームホワイトニングの場合は2~3週間ほどで効果を実感できます。
- 詰め物や被せ物を白くすることはできますか?
- ホワイトニングは天然歯に有効な処置で、詰め物や被せ物には効果がありません。現在の詰め物や被せ物を白くしたい場合には、新たに素材を取り替える必要があります。
- 白くならないこともありますか?
- 基本的に白くならないことはありませんが、個人差により白さの限界は異なります。また、神経を抜いた歯や濃い茶色や灰色にまで変色してしまった歯、人工歯には効果は出ません。あらかじめご了承ください。
- 歯科医院でのクリーニングとホワイトニングの違いは何ですか?
- 歯科医院でのクリーニングは、あくまで日々の歯磨きでは取り切れない汚れや歯石を除去するもので、ホワイトニングほどの効果はありません。白さや美しさを求めるのであれば、ホワイトニングをおすすめします。
- ホワイトニング用の歯磨き粉の効果はありますか?
- 市販の歯磨き粉とホワイトニング用の薬剤とでは成分がまったく異なり、日々の歯磨きでホワイトニングと同じ効果が得られることはありません。また歯磨き粉には研磨剤が含まれているため、強くブラッシングすると歯の表面のエナメル質が傷ついてしまいますのでご注意ください。
インプラント
IMPLANT
ほかの歯や噛み合わせを守るためのインプラント
インプラント治療は、失った歯の機能を回復する治療の1つで、第3の歯とも言われる画期的な治療法です。歯を失った部分に人工歯根(インプラント)を埋入し、それを土台として人工歯を被せます。あごの骨の中にインプラントが定着しますので、失われた歯を元のように再現し、自然で美しい見た目と十分な噛み心地が得られ、天然の歯と遜色のない噛み合わせが取り戻せます。
インプラントの素材にはチタンが使われています。チタンは人間の体になじみやすく、人体に安全な素材として知られ、整形外科の人工関節や骨の固定などの分野でも幅広く使われています。インプラントの場合も、歯ぐきの粘膜と結合しやすく、毒性が少ないので安心です。
ほかの歯を守る、1本目のインプラント
入れ歯やブリッジといった従来の治療法は、残っている歯や歯ぐきに負担をかけて寿命を短くしてしまい、お口全体の健康を損なうことがあります。その点インプラントは、ブリッジのように両隣の歯を削らず、入れ歯より自然で安定した噛み心地を再現することができます。
当院では、ほかの歯を守り、お口全体の健康を維持するために有効な治療法としてインプラント治療を行っています。特に1本目の歯を失われた場合は、歯ぐきなどの状態や患者様のご希望にもよりますが、残った歯を守るためにインプラントをご提案するケースが多くなっています。
噛むことの重要性
脳の活性化や食べ物の消化吸収をサポートするなど、噛むことは健康の維持に欠かせません。しかし、歯を1本でも失ってしまうと、かみ合わせのバランスが崩れてしまい、うまく噛むことが難しくなってしまいます。一度失った歯は再び生えませんので、歯を補うための治療を受ける必要があります。
すべての歯が揃い、しっかりとかみ合うからこそ、食事をおいしく楽しめるのです。当院ではご自身の歯をできるだけ残すことを考え、年齢を重ねてもしっかりと噛める歯の維持をサポートしております。
インプラント治療のメリット
- ほかの歯に支えてもらう必要がないため、周囲の歯を削ったり力の負担をかけたりすることがない
- 硬いものも噛むことができ、異物感などもない
- 発音が安定し、しゃべりやすくなる
- 天然歯と区別がつかないほど自然な歯並びとなる
当院のインプラント治療の特長
安心と安全に配慮した治療を行っています
インプラント治療に際しては、歯科用CTを用いて診査・診断をしっかりと行っています。従来のレントゲン撮影では平面の画像情報しか得られませんでしたが、CT撮影を行うことにより、3Dの立体的な画像情報が得られます。
歯科CTによる骨密度・大きさ・方向など、精度の高い診査に基づいてインプラント埋入手術を行いますので、手術も短時間でスムーズに終わります。患者様の負担も少なく、安心してインプラント治療を受けていただくことができます。
治療の質の高さにもこだわっています
信頼できるインプラントメーカーを選ぶことが必要と考え、当院では、信頼性・歴史・実績から世界でも高く評価されているメーカーから、患者様の状況に合わせて選択しています。
またインプラントの上に被せる人工歯(上部構造)にもこだわっています。歯科技工士との連携で、ほかの歯と色を合わせて自然な美しい形に整え、患者様一人ひとりにより適したものをご提供し、多くの方から喜ばれています。
ホワイトニング前には専用の器具を使用し、歯石や着色汚れを取り除くスケーリングを行います。薬剤が歯に浸透しやすくなり、ホワイトニング効果のアップが期待できます。
インプラント局所麻酔を行い、あごの骨にネジの形をしたチタン製のインプラント(人工歯根)を埋入します。これが新しい歯の土台となります。手術後、数日間はわずかな腫れが残りますが、痛みはほとんどありません。
インプラント埋入後、インプラントが歯肉で覆われ、骨とインプラントが一体化するのを待ちます。通常3~6ヶ月かかります。
インプラントが完全にあごの骨と一体化したあと、2回目の手術でインプラント体にアバットメントという部品を取り付け、その後歯肉の治癒を待ちます。
歯肉の治癒後、アバットメントの型採りを行い、上部構造(人工歯)の製作を行います。前歯などのケースでは、一度仮歯を入れて噛み合わせの経過を観察します。問題がなければ、最終的なセラミックの人工歯を装着します。
治療後は、定期的に術後1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月にメンテナンスを行い、お口の中の衛生環境を保ちます。 その後は、患者様の症状に合わせて毎月~6ヶ月間隔で定期的にメンテナンスに来ていただきます。
インプラントとほかの治療法の比較
ブリッジとの比較
ブリッジを入れるには、両隣の歯を大きく削る必要があります。場合によっては神経を取ることもあります。インプラントは、両隣の歯はそのままでよいので負担もありません。
バネを用いた入れ歯との比較
取り外しタイプの入れ歯の場合、残っている歯に金属のバネをかけて支えています。違和感があり、お手入れも難しくバネが見えるので見映えもよくありません。数年のうちにバネを支える歯が移動したり、グラグラしたりすることがあります。さらに加齢に伴い、入れ歯の下のあごの骨が痩せて入れ歯と合わなくなり、作り替える必要が出てくることが少なくありません。
インプラントでは、失われた歯根部分の骨に人工歯を固定します。噛む力は天然の歯と同じように骨に伝わります。残っている歯に負担はかからず、インプラントが入っていることであごの骨が吸収される(痩せる)のを防ぐので、ほかの歯はむしろ保護されます。
総入れ歯との比較
総入れ歯の場合、入れ歯を固定する力が弱く、ぐらついたりずれたりすることがあります。そのため、食べ物を噛むために十分な力をかけることができません。噛む力はインプラントの数分の1と言われています。
インプラントは取り外しのわずらわしさがなく、あごの骨に固定されているので力を入れて噛むことができます。食感も天然歯に近く、食べる楽しみを取り戻すことができます。
治療後は、メンテナンスでインプラントを維持
インプラント埋入後は、クリーニングや噛み合わせの調整などをしっかりと行う必要があり、定期的なメンテナンスがとても重要です。インプラントの大敵は、歯ぎしりなどで横向きにかかる力と汚れです。歯ぎしりや食いしばりをしがちな方、お掃除が行き届きにくい方には、こまめなチェックが必要です。
当院では、患者様の症状やご要望に合わせてインプラント埋入後のメンテナンスをご提案し、無理なく効果的なお掃除やケアが続けられるように配慮しています。年間3回以上の定期検診とクリーニングを受けた方に限り、自費治療の詰め物、被せ物を5年間保証いたします。
※インプラントの注意点ついて
・外科手術が必要になるため、患者様に体力的な負担がかかります
・段階的に治療を進めていくため、治療期間が長くなります
・見た目や噛んだ時に違和感を覚えることがあります
・保険診療ではないので、治療費が高くなります
・術後に痛み・腫れ・出血・合併症を伴う可能性があります
・術後も定期的なメンテナンスをしないと、機能が落ちやすくなります
・処置した個所に食べ物が詰まりやすくなります